研修にあたっての高木病院診療科の特色
【内科・・・内分泌・代謝】
小児科、産婦人科、眼科との連携を密にし、特に糖尿病診療において、妊娠糖尿病患者の管理、糖尿病患者の計画妊娠及び周産期の管理、小児糖尿病患者の診療に積極的に取り組んでおります。また、定期的に糖尿病教室を実施し、糖尿病で悩む患者様のフォローアップにも努めております。研修は、内分泌・代謝疾患・糖尿病の診療に対する基本的知識の習得と、生活習慣改善の療養指導が行えるようになることを目的とします。
【内科・・・肝臓】
当院の位置する大川筑後地区は、C型肝炎の高罹患地区であり、それに関連して多くの患者様が来院されます。患者様の啓蒙、病診連携により、当医療圏での中心的役割を担っております。佐賀大学医学部付属病院や佐賀県立病院好生館等とも連携を図り、慢性C型肝炎のインターフェロン治療や肝癌の治療も積極的に行っており、肝臓病専門外来も実施しています。また、平成18年11月より外科・放射線科・病理部の肝臓専門医とチームを形成し症例毎に検討した患者さんに、より適切な治療法が選択できるよう肝臓病センターを稼動させています。研修では、急性肝炎、慢性肝疾患、肝臓癌などの悪性疾患の診断、管理、治療について研修を行うことができます。
【内科・・・呼吸器】
呼吸器リハビリテーションを含む包括的な呼吸器医療を一つの目標とし、特にCOPD、気管支喘息、高齢者の感染症等の疾患について、患者様一人一人のQOLに配慮した医療を行っております。また、気管支鏡検査、胸腔鏡検査、非侵襲的人工呼吸などの人口呼吸管理、年間170件の睡眠時無呼吸症候群の検査等あらゆる呼吸器疾患に対応できる体制で地域医療に取り組んでおります。呼吸器感染症、呼吸不全の急性期、慢性期の管理、びまん性肺疾患の診断、肺癌などの悪性疾患の診療等について研修していただきます。
【内科・・・消化器】
当院の消化器内科の診療範囲は、消化器を中心に胆道・膵臓までであり、特に消化器内視鏡検査や治療を中心に行っております。内視鏡検査・治療総数は年間約4,000件で大腸内視鏡も約700件あり、大学病院とは異なる実践的な研修が可能です。超音波検査は検査部、透視検査は放射線科の管轄ですが、外科も含めたカンファランスを通じて、消化器一般を研修することが可能です。
【内科・・・神経内科】
研修では、日常遭遇する機会の多い症状(頭痛・めまい・失神・四肢のしびれ)に対して適切な病歴聴取ができ、鑑別診断ができるようになることや、脳疾患センターの救急医療で遭遇する機会の多い意識障害、脳血管障害、てんかんなどの患者様について鑑別診断ができ、急性期の治療・指示ができるようになることを主な目標とします。また、検査ばかりに頼るのではなく、自ら系統的な神経学的診察ができ、おおまかな病変部位と病因の臨床診断ができるよう指導します
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【内科・・・循環器】
当院では平成8年6月より、本格的に循環器センターが稼動しました。平成12年からは、スタッフも充実し、緊急カテーテル検査がいつでも出来るようになりました。診療は、循環器内科と心臓血管外科とのチームを組み、循環器センターとして稼働しています。一人でも多くの、心筋梗塞などの循環器疾患の患者様に、いつでも、最善の治療が出来る様に心掛けています。
心不全、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、心臓弁膜症、心筋症、不整脈、高血圧、血管疾患(腹部大動脈瘤、下肢静脈瘤、慢性閉塞性動脈硬化症)など虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)には、昼夜を問わず、心臓カテーテル検査を施行し、診断と治療(冠血管拡張療法、PTCA・ステント等)を行っています。とくに橈骨動脈よりすべての症例をアプローチすることで、患者さんの負担が軽く好評です。重症心筋梗塞では、ICU(集中治療室)で最先端機器(IABP,PCPSなど)を用いて集中管理しています。不整脈では、ペースメーカー植え込み手術を施行しています。種々の血管外科疾患には、腹部大動脈人工血管置換、下肢静脈瘤に対しては、日帰り硬化療法を積極的に行っています。
【内科・・・アレルギー・膠原病】
当院では、主として佐賀医大膠原病科との連携を密にして診療体制を採っています。定期的に佐賀大学より教授(2名)、講師(1名)が加わり日常診療を行っています。フォロー中の患者様は、関節リウマチ
(整形外科との共同診療を含む)や、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、リウマチ性多発筋痛症、その他の膠原病及び類縁疾患の方がおられます。新患は不明熱及び多関節痛の精査依頼が大多数を占めます。
研修では、関節リウマチ、膠原病の診断及び、治療の一連の流れを経験し、問診、理学所見、一般検査時点での膠原病を疑い識別できるようになることを目標とします。
【内科・・・腎臓内科】
現在、わが国の透析患者は20万人を超えており、さらに増加しつつあります。特に、糖尿病からの透析患者の増加が著しく、この傾向は当院でも同じで、現在、血液透析・腹膜透析の患者総数は160人であり今後も増加していくと思われます。当科では年間に約20人の新規透析患者様がおり、また、他の透析施設からの依頼で重症患者の治療も行っています。研修は、急性、慢性の腎疾患の病態、検査、診断、治療について習熟することを目標とします。
【内科・・・心療内科】
心理的因子の関与する身体疾患の診療を行っており、抑うつ/不安の絡む自律神経失調症(心理的要因の強い頭痛、めまい、下痢、嘔気、嘔吐、腹痛、ほてり等の症状)、睡眠障害、疼痛障害、ターミナルケア、摂食障害さらに小児の夜尿症、転換性障害等を主な対象としています。総合病院の心療内科として各科と連携をとりながら全人的な診療を心がけています。
研修では、プライマリー・ケア医として身につけておくべき心理面、精神面へのアプローチを目標とします。精神症状の捉え方、日常良く遭遇する うつ、不安、せん妄、幻覚等についての理解を身につけ、また、緩和・終末期医療において、全人的に対応できるように心理社会的側面への配慮、死生観、宗教観などへの配慮等ができるように指導します。
【内科・・・血液内科】
現在、血液内科の常勤医は1名ですが、佐賀大学血液内科の非常勤医師2名と協力して診療を行っております。血液疾患の患者様は多数来院され、主に外来での化学療法、輸血療法などの診療を行っています。骨髄、末梢血液像の診断については、当院の病理部で専門の医師による診断が可能であり、研修についても、当院病理部と佐賀大学血液グループの協力、連携にて行われます。当院は、無菌室を2床備え、将来大量化学療法、造血幹細胞移植を行える能力を持った施設であり、将来的には重症血液疾患の管理を行うことが期待されます。
研修では、血液学の基本を身につけ、血液疾患のプライマリ・ケアの習得を目標とします。
【外科】
当外科では、佐賀医大胸部外科・消化器外科、久留米大学外科と提携し、血管外科、胸腹部の悪性腫瘍の手術(甲状腺、乳腺、肺、消化管、肝胆膵等)を中心に、緊急救急手術等を主体に行っています。年間手術症例は約250例で、術後ケアの充実と緊急手術にも迅速かつ適切に対応できるようにICUも体制を整えております。
研修については内科、外科との綿密なカンファランスのもと術式の検討を行い、主治医執刀制であり、幅広い外科知識、技術の習得が可能です。臨床医として多彩な社会、患者のニーズに対応し、外科疾患に対して適切な判断、処置をするために必要とされる知識、技術、態度を身につけることを目標とします。特に当院グループは在宅医療部門や身障児、特殊リハビリ病院等も併設しており、一般の急性腹症、胸部、腹部外傷などの救急診療の他、さまざまな患者に対する診療能力の習得に努めます。
【麻酔科】
当病院では年間約1300例余りの手術症例がありますが,麻酔科医は手術をプロデュースするという立場から、その大半の各科手術患者の周術期管理を全身麻酔、脊椎麻酔、硬膜外麻酔を主体として研修を行い、ひいては救急医療に対処できるに足る必要な知識と技術の修得を目標とします。
麻酔科常勤専門医の指導により研修を行います。
【小児科】
小児科の研修は、高木病院小児科と柳川療育センターとの連携した研修体制をとります。高木病院小児科では新生児から思春期までこどもの発育ならびに小児疾患の診断と治療を行い、血液検査、頭部CT、MRIを含む画像診断、脳波等の生理検査を施行し、また他の専門科との連携を図りながら診療できる総合病院ならではの診療を行っています。また、柳川療育センターでは、気管切開・人工呼吸管理・酸素療法あるいは経管栄養などを受けている超重症児を含めた重症心身障害児(者)(50症)の入所ケアと、短期入所サービス(4床)、及び、在宅重症心身障害児(者)のB型通園サービス(1日5名程度)を行っており、重症心身障害児(者)の重症疾患における療育の経験も可能です。
研修では、「小児の一般的な急性疾患(上気道炎等)及び慢性疾患についての診療能力を身につけること。」「小児専門医にコンサルトすべき状況を判断する能力を身につけること。」「一般的な育児についての相談を受けた場合に対応できる能力を身につけること。」の3点を目標とします。
【産婦人科】
高木病院産婦人科では、体外受精などの不妊治療に力を入れています。不妊治療目的の新患数は年間約650組、体外受精件数は年間約600件で、体外受精の妊娠率は35%と国内でも上位の実績を誇っています。また腹腔鏡・子宮鏡など内視鏡下手術や子宮動脈塞栓術も積極的に行っています。一方、産科においても常勤医体制でソフロロジー式分娩を推奨し、病棟には助産師を常時配置し万全の体制を組んでいます。また、マタニティースイミングや妊婦教室を行い、妊娠している患者様のフォローアップにも努めています。その他、佐賀大学医学部産婦人科の協力により婦人科がん専門の外来も行っています。
研修については、ローテーションの必修科として研修を行い、基本的な産婦人科疾患に対する診断能力および診療技術を修得し、不妊センターにおける不妊検査・治療についても知識・診療技術を修得することを目標とします。
【精神科】
高木病院臨床研修プログラムでの精神科の研修は、福岡県八女市にある筑水会病院及び同県柳川市にある甲斐病院の協力を得て実施します。卒後臨床研修における臨床精神医学の研修目標は、将来の専門性にかかわらず、日常診療で頻繁に遭遇する病気や病態に対応できるように、精神科的なプライマリ・ケアに必要な態度・技術・知識を身につけることです。特に、精神科の診断・治療・予防に必要な技術と知識の習得、生物学的・心理学的・社会学的側面から、患者をひとりの人として総合的に理解する態度の修得、精神科地域医療の経験、先進の精神科薬物療法の経験などがあります。
研修については、一般臨床研修としてプライマリ・ケアに必要とされる精神医学の基本的な知識に重点を置きます。具体的には、「@精神医学は、人間の精神的領域を扱うため、対象、診療、予防などの方法において身体医学とは異なる面を持っていることを理解する。」「A精神医学で扱う主要な疾患の概念、原因、症状、経過、治療、予後について理解する。」「B精神疾患の治療では、薬物療法や精神療法のみならず、種々の社会療法、リハビリテーション、さら更には社会資源を活用した治療システムのあることを理解する。」「C一般診療科で起こるさまざまな心理・社会的問題解決に、精神医学で培われた手段や方法が有用であることを理解する。」 以上、4つを一般目標として掲げて研修していただきます。
【地域保健・医療(柳川リハビリテーション病院)】
高木病院臨床研修プログラムの地域保健・医療の分野では、中小病院でのプライマリ・ケアの実践を目的として、柳川リハビリテーション病院を中心とした研修を実施します。同病院での研修は、神経内科のほぼ全域において行われ、頭痛、めまい、しびれなどの一般的な主訴を呈する日常的な神経疾患、リハビリテーションの主な対象となる急性期から慢性期までの脳卒中、綿密な病歴の聴取と専門的な神経学的検査法により診断可能な各種神経難病、これらの疾患を対象とした臨床研修が可能です。研修指導は、日本神経学会認定の専門医が担当することになります。神経内科疾患は、大半が高次機能障害、四肢・体幹の運動障害をきたすため、リハビリテーションのすべての分野に関わりを持ち、幅広いリハビリテーション医療の研修が可能となります。
【整形外科】
高木病院臨床研修プログラムの一つの特徴として、整形外科のローテートを必修として組んでいます。診療の内容は、交通事故や労働災害等の多様な救急外傷、腰痛・膝関節痛等が中心であり、高齢者の慢性疼痛、スポーツ障害に対しても対応しています。手術も、外傷と慢性疾患(股関節、骨関節感染など)を対象として年間約220例行い、術後の早期離床、早期社会復帰をめざして、リハビリテーションスタッフ等と連携して、患者様のフォローアップを行っています。また、久留米大学整形外科教室の協力により、股関節手術や脊椎手術も行っており、充実した設備による整形外科診断、治療手技の研修を行うことができます。
研修では、整形外科の治療に関する知識と技術を習得し、医師に必要な基本的態度を養うことを目標として実施していきます。
【放射線科】
高木病院臨床研修プログラムでは、臨床での放射線写真読影の必要性を重視し、放射線科の研修を導入しています。当院の放射線科では高性能のCT、MRI、RI等の放射線機器を導入しており、その他の診断設備も充実しています。年間の撮影件数はおよそCT:8,000件、MRI:3000件、RI:400件、単純写真:53,000件で、近年は他施設からの検査依頼も多く、放射線部門における検査数は年々増加しています。佐賀大学医学部放射線科との連携を密にとり、学会、研究会への積極的な参加、充実した教育用フィルムの作成にも取り組んでいます。
研修では、放射線物理学、放射線生物学の臨床的意義を理解することや、各種画像診断法の原理を理解し、各種検査方法、適応と禁忌、造影剤の使用法、基本的読影法を身に付けることを目標とします。
【皮膚科】
皮膚科は、湿疹、アトピー性皮膚炎(外用療法、スキンケア)などプライマリ・ケアで重要な疾患に対して、個人個人の病状に応じたきめ細かい治療を行い、患者の満足が得られることを目標にして診療に従事しています。また、他科との連携も密にし、コンサルテーションによる疥癬や褥瘡等の治療も行っています。当院では、褥瘡対策委員会を皮膚科主導で行っており、院内での褥瘡防止対策、予防策の検討も行っています。
研修では、一般的な皮膚疾患について、病歴、皮膚病変を表現し、検査および治療を行えることを目標として指導します。
【泌尿器科】
泌尿器科では、平成2年より体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を導入しており、年間約500例以上の患者様を治療しています。この尿路結石治療の他にも、前立腺肥大症、悪性腫瘍の手術など積極的に行っています。
研修は、臨床医として必要な泌尿器科疾患を診断し、処置を修得することを目標とします。
【眼科】
白内障や斜視、眼瞼下垂などに対する手術や、網膜硝子体手術、緑内障手術等も実施しています。眼科内には視能訓練士も常勤でおり、小児の斜視、弱視の検査や緑内障(あおそこひ)の視野検査なども精密に行います。
研修では、眼の解剖・生理・眼光学など一般的な基礎知識および眼位・屈折検査・視力・眼圧・視野・眼底などの基礎技術、さらに各種の眼科診断器の使用法とそれらの結果の判定法などを修得する事を目的とします。日本眼科学会専門医制度カリキュラムに準拠し、眼科研修医ガイドラインに示された眼科臨床に必要な基本的知識、眼科主要疾患に関する診断・治療の基礎的技術を指導します。
【耳鼻咽喉科】
耳、鼻、喉などの病気をはじめ、頚部の腫瘍の治療を行っています。また、補聴器適合検査の施設基準も取得し、専用の機械で補聴器外来を実施しています。
研修では、耳鼻咽喉科における基礎的な知識、手技、その治療法の指導を行います。
【臨床病理】
当院では、常勤の病理専門医がおり、各診療科の病理診断フォローを行っています。臨床病理学は、基礎医学的要素を有するものの、その診断は臨床に直結しており、EBMの重要な要素であります。さらに各種疾患の予防、早期発見、治療、予後のすべてに関与する重要な情報を提供しています。病理医と臨床医とは、お互いに情報の送り手であり、かつ受取手でもありますが、より円滑な情報伝達のために、臨床研修の一環として、臨床病理の実践の場を踏むことは極めて有意義であると思います。
臨床病理の診断では、各症例は探求的な検査の対象であり、また研究の対象でもあります。探求心と研究心なくしては、正確な診断や知識の蓄積はできないと言えます。毎日が、検体のみならず、患者の臨床情報、臨床規約、文献との戦いであり、これらを総合して臨床医に情報提供を行います。探求心と研究心に溢れた臨床医としての研修を行い、日進月歩する医療を担う医師として成長してほしいと思います。
【脳神経外科】
外来診療、治療から手術に至るまで、高度な設備と技術を駆使し診療にあたっています。急性期治療には特に力を入れており、経皮的脳血管形成術やコイルによる脳動脈瘤塞栓術を行っています。また、脊椎疾患については、手術顕微鏡を駆使して神経損傷を最小限に抑えた手術なども行います。看護師やリハビリテーションスタッフとも連携して、術後の患者様のフォローも万全です。
研修は、脳神経外科領域での日常診療で遭遇する疾病や病態に適切に対応できるよう、脳神経外科医としての幅広い臨床能力を身につけ、基本的な救急処置が出来る様になる事を目標として指導します。
【産業健診センター】
高木病院の健診事業は、常勤の産業医を中心に、コメディカルスタッフと協力体制を取った、センター方式で稼動しており、年間約700の事業所で、約22,000名の健診を行っています。事業範囲は、主に大川筑後地区の各地域を回っておりますが、遠くは、北九州地区にも出張いたします。当健診部門は高木病院の付属機関であるため、健診の現場で疾病をもつ受診者をみた場合には、その場で適切な専門外来へ連絡を取り、受診予約することが可能になります。実際に症状があっても病院を受診していない方も多く、健診によって疾病の早期発見、早期治療に至った例が少なくありません。集団健診の場から、即、臨床の場へ舞台を移せることが当健診センターの大きな特徴と考えられます。
研修については、各企業の職員や地域住民の健康診断に必要な診察法を習得し、生活習慣の改善や特殊な作業環境下(有機溶剤、騒音、冷温、粉塵等)における防護法の助言についても指導します。また、各受診者のデータ解析を通して生活習慣病の病態、早期発見の意義、生活指導の方法などについて指導します。
【在宅医療】
平成14年9月に在宅専門のクリニックとして開設した、有明クリニックを主なベースとした研修となります。クリニックの現時点での在宅管理件数は約120件で、末期悪性腫瘍患者や筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、脊髄小脳変性症などの神経難病の患者なども含まれています。また、在宅酸素、在宅人工呼吸器、在宅中心静脈栄養、在宅経管栄養なども積極的に行っており、在宅医療と介護に関する包括的な理解とマネージメントを身につけることができます。
研修では、各種の在宅サービス、施設サービスと連携しながら、QOLを重視した患者、家族のための医療を考え、生活環境の中で医療がどうあるべきかを学ぶ事を目標とします。
[有明クリニック]
有明クリニックは在宅専門の無床診療所です。多くは、脳血管障害、痴呆、整形外科疾患ですが、悪性腫瘍の緩和ケアや神経難病のケアも行っており、さらに熱発・誤嚥・意識障害・転倒事故・臨終等の緊急往診依頼を受けることもあります。これまでの症例では、末期悪性腫瘍(在宅死亡例含む)、筋萎縮性側索硬化症と類縁疾患、多発性硬化症、精髄小脳変性症などがあり、その中には在宅酸素、在宅人工呼吸管理、在宅中心静脈栄養、在宅経管栄養などを含んでいます。当院は、グループ内に在宅関連のサービス事業所を多数有しているため、包括的な在宅医療と介護についての研修を行うことができます。
[介護老人保健施設 水郷苑]
介護老人保健施設は病院と家庭の中間施設として位置付けられています。水郷苑は平成5年9月に開設されました。療養棟は100床(2階療養棟48床、3階療養棟52床)。通所リハの定員は25名です。
療養者の方の平均年齢は85歳(男性81歳、女性86歳)、要介護度は3.1です。水郷苑入所中の療養とリハビリテーションを通じて体力を回復し、元のご家庭に復帰して頂くことを最終目標にしています。
[みずま高邦会病院]
療養型病院は急性期医療から在宅療養への過渡期の医療を担っており高齢者や障害者が対象となります。在宅療養に向けて医師をリーダーとする看護師、介護士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、薬剤師、栄養士、医療ソーシャルワーカー等によるチーム医療が必要となります。それ故、医師は患者や家族の社会的状況に配慮し、総合的に診療するのみならず、機能回復訓練(リハビリ)や介護サービスにも精通した病院運営を行っています。
研修では、施設内に開設している「みずま通所リハビリテーションセンター」での介護サービスの現場も体験していただきます。