小児科[小児科の全般的なプログラム(高木病院、柳川療育センターで実施)] 

診療科の特色

小児科では新生児から思春期までこどもの発育ならびに小児疾患の診断と治療を行い、血液検査,頭部CT,MRIを含む画像診断,脳波等の生理検査を施行し,また他の専門科との連携を取りながら診療できる病院小児科ならではの診療を行っている。
また,柳川療育センターでは、気管切開・人工呼吸管理・酸素療法あるいは経管栄養などを受けている超重症児を含めた、重症心身障害児(者)(50床)の入所ケアと短期入所サービス(4床)、および在宅重症心身障害児(者)のB型通園施設サービス(1日5名程度)を行っており、重症心身障害児(者)における基礎疾患の医療と重症疾患における療育の経験も可能である。

    1. 小児の一般的な急性疾患(上気道炎等)および慢性疾患についての診療能力を身につける.
    2. 小児専門医にコンサルトすべき状況を判断する能力を身につける.
    3. 一般的な育児についての相談を受けた場合に対応できる能力を身につける.

【研修目的】

  1. 医療スタッフとの連携
    看護婦との適切な情報交換,連携ができる
    指導医との適切な情報交換,連携ができる
    コメディカルスタッフ(放射線部,検査部,薬剤部,栄養課など)と適切な情報交換,連携ができる
    産科スタッフと周産期に関する情報交換,連携ができる
  2. 患者・家族との関係
    小児,殊に乳幼児に不安を与えないように接することができる
    保護者から患児の情報を十分得られる
    保護者に(年長児の場合は本人にも)病状の説明,療養の指導ができる
    必要な場合,保護者と児を分離する必要があることを理解する(虐待や心理的な問題)
  3. 医療の社会的側面
    小児の保険診療について理解する
    小児の公費医療について理解する
    小児に関する医の倫理についてどのようなことがよく問題になるか理解する
    乳児健診,予防接種について理解する
    学校における感染症の扱いについて理解する
  4. 文書記録
    適切に文書を作成し管理できる
    診療録等の医療記録
    処方箋,指示箋
    診断書,証明書等
    紹介状とその返事
  5. 診療計画・評価
    総合的な問題点を分析・判断し,評価ができる
    必要な情報収集(文献検索もふくむ)
    問題点整理
    診療計画の作成・変更
    症例提示・要約
    自己及び第三者による評価と改善
  6. 小児科の診療について

    A. 小児の診察と状態の評価
    正常新生児の適切な成長・発育を評価できる
    新生児黄疸や小奇形の評価ができる
    小児の正常な身体発育,精神発達を理解し判断できる
    小児の年齢に応じた適切な診察と状態の評価ができる
    視診により顔貌と栄養状態を判断できる
    乳幼児の咽頭の視診ができる
    発疹のある患者の鑑別を行うことができる
    咳嗽のある患者の鑑別ができる
    消化器症状の評価が適切にできる
    痙攣や意識障害のある児の初期対応ができる

    B 小児における検査,治療手技ができる
    適切な小児の検査計画ができる
    小児の検査結果について評価・判断ができる
    年齢に応じた採血ができる
    小児の血管確保と固定ができる
    指導者のもとで胃洗浄ができる
    指導者のもとで腰椎穿刺ができる

    C 一般的な小児科の治療
    小児の年齢・体重別の薬用量を理解し,処方ができる
    乳幼児の服薬について保護者に指導できる
    小児の急性発熱の適切な診断と対応ができる
    小児の肺炎の適切な診断・治療ができる
    喘息発作の診断と適切な応急処置ができる
    急性胃腸炎の適切な診断・治療ができる
    痙攣の応急処置ができる

  7. 柳川療育センター実施分の研修内容柳川療育センターでは、以下の内容に特化した医療提供を行っている。研修時は、前述した研修内容に併せ、以下の内容を加味した研修を実施する。

    *超重症心身障害児(者)が多い。
    約2割の方が、気管切開、人工呼吸管理、酸素療法あるいは経管栄養をうけられている超重症(準超重症)であり、ICUに準ずる専門的医療と療育を必要としている。
    *人間中心のトータルケアを行っている。
    医師、看護師、薬剤師、リハビリテーションのスタッフ(理学療法士、作業療法士、言語療法士)、保育士、介護士、栄養士ならびに事務、清掃の職員、運転手まで含めたチームで家庭的なケアを行っている。また、訪問教育と養護学校への送迎により学習をサポートしている。

    *重症心身障害の病態を理解し、重症心身障害児(者)の個別ニーズを大切にする。
    個々の心身障害児(者)が持った能力を臨床的および臨床検査的に評価し、適切な機能の向上を諮る。

    *障害児に生じる合併症を理解し、二次的な合併症を予防し、より健康な心身を保つ方策を考えつつ、予防医学を学ぶ

【研修内容】  

障害児の発生と発達を理解する 
障害児(者)の心身の特徴を理解する
合併しやすい心身の問題とその予防・解決法を理解する
障害児(者)への接し方を体験し、個別対応について理解する
療育におけるチームワークの実際を体験する
障害児の親の心理を理解し、支援法を学ぶ

 

〔高木病院内スケジュール内容等〕

【カンファランス】

毎日朝,ミーティング

  1. 抄読会 毎週金曜日午後
  2. 小児脳波判読会 毎週月曜日午後
  3. 周産期カンファレンス(産婦人科と合同) 毎月第2月曜日17:00から


【学会】

適切な症例を経験したら,小児科学会福岡地方会に発表する.

【週間スケジュール】

乳児健診 毎週水曜日午後
月1回 妊婦教室で新生児について話す.
新生児回診 毎日午前中


〔柳川療育センター内スケジュール内容等〕

【回診、カンファランス】

発達カンファランス   毎日、引継後
症例検討会       第2木曜日
合同ラウンド       月1回
整形外科ラウンド    第一月曜午後

〔各施設での研修スケジュール(基本体制)〕

※小児科ローテート2ヶ月の研修体制は、高木病院小児科・柳川療育センター双方の状況にあわせ日程を組む事とする。
※評価は高木病院小児科と、柳川療育センターそれぞれで同一の書式を使用する。