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心臓血管外科|すべての患者さまにやさしく確実・安全な医療を提供します。
循環器センター 循環器内科 心臓血管外科 心臓リハビリテーション

心臓血管外科
日本人第2位の死亡原因といわれる心臓病、その心臓病治療に対する外科治療が当院で再開しました。平成23年7月より、渡邊 剛教授率いる金沢大学心肺・総合外科から心臓血管外科医師2名が着任し、内科的には治療の困難な心臓病および血管疾患に対する手術が可能となりました。心臓血管外科の再開以来、手術時間の大幅な短縮(従来の手術時間の半分以下)、無輸血手術、早期離床・早期リハビリ(手術翌日から歩行およびリハビリを行う)など、患者さまにとって最良の外科治療が可能となりました。当センターでは、循環器内科と心臓血管外科が連携し、患者さまお一人おひとりに合ったベストな治療をご提案いたします。

心臓血管外科 心臓血管外科 心臓血管外科

心臓病に対する外科治療
◆虚血性心疾患:狭心症、心筋梗塞など
これまでの冠動脈バイパス術は人工心肺を用いて心臓を止めた状態で行われていましたが、当院では全例、人工心肺を用いずに心臓を動かしたままで冠動脈バイパス術(オフポンプ手術)を行っています。人工心肺による合併症が回避できるというメリットがあり、日本でも約半数の施設がオフポンプ手術を行うようになってきましたが、全例行っている施設はまだ少ないのが現状です。外科手術の利点は、何か所もある狭い部分に対して、一度に全ての冠動脈に治療を行えることです。

オンポンプ手術 オフポンプ手術
人工心肺 使用 非使用
吻合・技術 心停止下・容易 心拍動下・熟練必要
全身への
負担
大きい 小さい
人工心肺
による影響
脳血管・腎障害、出血傾向、
重症不整脈、心不全(術中心筋梗塞)
などの合併症、免疫能力低下
なし
術後のCT検査画像


◆弁膜症:大動脈弁および僧帽弁
大動脈弁置換術の様子 弁膜症の手術は2種類あります。弁置換術(古くなった弁を取り替える)と弁形成術(悪い部分を修復し形を整える)とがあります。弁置換術は、おもに人工弁を使用します。人工弁には機械弁と生体弁とがあり、それぞれに一長一短あります。機械弁には寿命がない分ワーファリンという薬を一生飲まなければなりません。生体弁はウシやブタの弁などで作られた人工弁で、15〜20年と寿命がありますがワーファリンは服用しても数カ月でよいという弁です。いずれの弁を使用するかは個々人で異なります。 弁形成術は自分の弁を出来る限り温存する方法で、最近では出来る限りこの方法で手術を行う施設が増えてきています。その理由はすべて自分の体の組織で修復できる点(体に人工物が入らない)、ワーファリンを服用しても数カ月で良いという利点があり、患者さんの生活の質の向上につながるため、当院でも積極的に弁形成術を行っています。

(別表)機械弁と生体弁の比較
機械弁 生体弁
素材 チタンやバイロライトカーボンなどの金属 ウシやブタの心臓弁など
耐久性 半永久的 15〜20年
抗凝固剤内服 生涯必要 不整脈がなければ術後3カ月間のみ
短所 ワーファリン内服に伴う出血にまつわる
合併症、胎児への影響
15〜20年後に再手術が必要となる
可能性がある


◆大動脈疾患:胸部および腹部大動脈瘤、急性大動脈解離
大動脈は直径約2cmの太さがある血管です。その血管が動脈硬化やその他の原因で太く拡大してしまうのが動脈瘤です。破裂後の動脈瘤治療は、著しく救命の可能性が低下します。(死亡率25〜50%)そのため動脈瘤の治療は破裂前に行うというのが原則です。(待機死亡率1〜2%) 動脈瘤の治療は外科的な人工血管置換、またはステントグラフト治療のいずれかを行います。人工血管置換は、動脈瘤を切り取って新しく人工血管に置き換える手術で、手技的にも長期成績的にも優れた方法です。 一方、ステントグラフト治療は日本でも平成18年頃から認められた治療です。患者さんにとっては、足の付け根を数センチ切るだけで行うことのできる体に負担の少ない治療法で、当院では平成24年中に導入の予定です。

術後の人工血管 腹部大動脈瘤術後のCT画像 人工血管置換

◆末梢血管:閉塞性動脈硬化症、急性動脈閉塞、内シャント手術など
内科的に治療困難な閉塞性動脈硬化症に対するバイパス手術を行うことで、症状の緩和・今後の足の壊疽に対する予防などが可能です。 血栓などにより手足の血管が急に閉塞し、激しい痛みを伴う急性動脈閉塞に対しては、速やかに血栓を除去する手術が必要です。慢性腎不全患者は年々増加しており、それとともに人工透析が必要となる患者も増えております。当院ではその準備としての内シャント手術(自家静脈または人工血管)を行っております。

◆静脈疾患:下肢静脈瘤
足の静脈がミミズのように腫れあがる下肢静脈瘤。悪い病気ではありませんが、特に女性の方はスカートが履きづらいなど困る方がいるでしょう。また足がだるかったり、しびれたり、こむら返りを起こすなど静脈瘤が原因となっていることもあります。症状がひどくなるとかゆみ、皮膚炎を起こし、さらに進行すると皮膚の潰瘍を起こすことがあります。当院では静脈瘤に対する手術も行っております。まずは上記のような症状がありましたらご相談ください。

◆低侵襲手術
低侵襲手術 多くの施設では、心臓・血管手術は胸骨正中切開という胸の真ん中の骨を切る方法で行いますが、この場合、骨がくっつくまでに1〜2ヵ月程度かかり、その間自動車・自転車の運転、ゴルフ・水泳などの運動、重い物の持ち運びなどが制限されます。また、骨髄炎、縦隔洞炎などの合併症のリスクもあります。
当院ではそのようなデメリットを回避するため、疾患にもよりますが、僧帽弁単独手術では右側開胸での手術を行っています。胸骨を切らずに ろっ骨の間を切開するため、上記のような動作・運動の制限はなく、骨髄炎のリスクもありません。また傷は、乳房の下縁に沿ってつくため、術後の傷もあまり目立たず、特に女性にとっては良い方法だと思います。また正中切開であっても、ご要望があれば真ん中の傷跡が見えないよう配慮してメスを入れるように心がけています。

心臓血管外科手術の実績
手術の内訳件数
冠動脈バイパス術 10
大動脈弁置換術  7
僧帽弁形成術  2
心房中隔欠損症  1
部分弓部置換術  1
心嚢ドレナージ  1
腹部大動脈瘤  7
大腿ー膝窩動脈バイパス術  1
血栓除去  3
シャント手術 40
静脈瘤  7
その他 20
合計100

 ※平成24年4月16日現在





















スタッフ紹介

スタッフ


■心臓血管外科医 渡邊 剛 公式ウェブサイト
渡邊 剛


 
 
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