【細胞膜に悪玉脂肪酸(ヘキサコサン酸)が増えると、どんな事が起こるのでしょうか?】

悪玉脂肪酸(ヘキサコサン酸)は、身体に害を及ぼすといわれている脂肪酸です。非常に溶け難い脂肪酸、まるで砂のような脂肪酸です。ですから、身体の中の液状の場所(血液では血漿、細胞内では細胞質部分など)には少なく、細胞膜にかたよっています。最近、この悪玉脂肪酸は加齢と共に増える事が分かりました。そしてそれには個人差が見られる事も分かっています。
        
細胞年齢は何故はかるのでしょうか?
細胞膜にこの悪玉脂肪酸が増えてくると、細胞膜の流動性が低下します。つまり、細胞は変形しにくく硬い細胞になります。細胞膜には色々な情報をやり取りする受容器や酵素が蛋白として組み込まれています。悪玉脂肪酸は、そんな蛋白の周囲に、特に多くたまります。そのために、この悪玉脂肪酸の蓄積により受容器や酵素の働きに支障をきたし、その結果、細胞自体のいろんな代謝、機能に影響が及び、細胞の劣化、老化が進むこととなり、細胞の集まりである生体自体の老化および老化関連の病態が進展していくと考えられています。
       
老化および老化関連の病態としては
@血管の老化ともいえる動脈硬化などの生活習慣病(糖尿病、高血圧、高尿酸血症、虚血性心臓病など)
A老年痴呆などの神経系の病気
B頭髪(薄毛)や皮膚の老化(しみ、しわ等)などがあげられます。

(柳川リハビリテーション病院副院長 安徳恭演)

     
細胞老化ドック
概要:赤血球膜悪玉脂肪酸、ヘキサコサン酸値から割り出される細胞年齢をもとに、個人の細胞老化度とその対策を提供します。
検査項目:極長鎖脂肪酸(赤血球膜ヘキサコサン酸/静脈血ヘパリン加採血3ml) 
       最寄の医療機関で検査出来ます(当院でも可)。金額は15,000円前後です
       株式会社BMLのみ検査依頼可能
判定:細胞年齢表(明治生命医務部 塚本浩介医長考案)に基づいて、戸籍年齢と赤血球膜ヘキサコサン酸値より、細胞年齢を判定します。
    
ではあなたの細胞年齢を調べてみましょう!!

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細胞年齢が戸籍年齢より低い方→今のところ問題はありませんが、今後も健康管理には注意しましょう。
細胞年齢が戸籍年齢より高い方→悪玉脂肪酸を減らしましょう。→アドバイスを参照してみて下さい。
     
細胞年齢が戸籍年齢より高い方へのアドバイス
(1)タバコを吸っていませんか?→はい  少なくとも20本/日未満に減らしましょう(喫煙は悪玉脂肪酸を増やします)。
(2)肥満になっていませんか?→はい   標準体重を目指しましょう(肥満では悪玉脂肪酸が増えます)。
(3)精神的ストレスがありませんか?→はい  ストレス解消法を探してみましょう(精神的ストレスで悪玉脂肪酸が増えるといわれています)
(4)生活習慣病はありませんか?→はい  きちんと専門医の治療を受けましょう(生活習慣病の高脂質血症、高血圧、高尿酸血症、糖尿病、虚血性心臓病では悪玉脂肪酸が高くなると言われています)
(5)(1)〜(4)に該当しない場合は?→食生活を考えてみましょう。高級モノ不飽和脂肪酸(オレイン酸、ゴンドイン酸)に豊富な油脂を摂取するようにしましょう。魚油には、頭を良くすると言われるDHA、血をサラサラにすると言われているEPAとともに高級モノ不飽和脂肪酸も比較的多く含まれています。その他、植物油にも高級モノ不飽和脂肪酸を多く含むものがあります(高級モノ不飽和脂肪酸は、悪玉脂肪酸の合成を抑える作用を持つ事が分かっています)。効果は1〜2週間で見られると言われています。
                    
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関連サイトへのリンク

日経新聞「いきいき健康」

 ヘキサコサン研究会ホームページ 健康ネット
参考文献
(1)Antoku Y,et al: Correlations of elevated levels of hexacosanoate in erythrocyte membranes with risk factor for atherosclerosis.Atherosclerosis.153,169-173;2000
(2)安徳恭演  「加齢・動脈硬化に関わる赤血球膜ヘキサコサン酸」 化学と生物:39(6),357-359;2000
(3)安徳恭演  「ヘキサコサン酸.Medical Technology:29(8),809-810;2001
(4)「生活習慣病に関与、悪玉脂肪酸(ヘキサコサン酸)発見」 2001.1.12 日経新聞
         
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